ざっくりハッカーってどんな人??現役ハッカーが簡単に語ります。
皆さん、こんにちは。ロイです。
私は一応自己紹介等をさせていただく際には「ハッカー」とご紹介させて頂きます。
学生の頃から書籍やネットのコミュニティ、ハッカソンなどを利用して「ハッキング」に関する技術等を学んできました。
一般の方で「ハッカー」と聞いてもピンとこないのは当たり前のことでしょう。
しかし、IT業界に関わっている方でも「ハッカー」という言葉をしっかりと理解している方は意外と少ないように思えます。
そこで今回は自分の職業である「ハッカー」が一体どのような人物なのかを皆さんに知っていただければと思います。
「ハッカー」という言葉への印象
これまで、公的な場や個人的な場で自分が「ハッカー」で有ることを公言してきました。
そして、その技術を活用・応用して情報セキュリティ対策を主としている会社で働いています。
自分が「ハッカー」で有ることに誇りと自信を持っています。
しかし、「ハッカー」という言葉を聞くと「犯罪者」であるかのように捉える方が9割以上だと思います。
これまでも、「どこにハッキングしたの?」「ここの会社ハッキング出来る?」など聞かれました。
一般的な方は「ハッキング」という言葉に対して悪い印象を持っているように思えます。
今回はそんな悪い印象を少しでも払拭できればと思います。
具体的に「ハッカー」ってどんな人物??誤解と類語は??
プログラマにとって「ハッカー」という言葉は誉め言葉であります。
なぜなら、「ハッカー」という言葉は「優れたプログラマ」に贈られる誉れ高い呼び名だからです。
プログラミングの達人であり、その道の最高峰であることを意味しています。
つまりは、コンピュータに良いことであれ悪いことであれ、自分のやりたいことをやらせることのできる者ということです。
世間でいうような悪人では本来なかったのです。
Wikipediaでは以下のように定義されています。
ハッカー (hacker) またはクラッカーとは主にコンピュータや電気回路一般について常人より深い技術的知識を持ち、その知識を利用して技術的な課題をクリアする人々のこと
「ハッカー」に対する誤解
本来、優れたプログラミングに対して尊敬の念を込めて使用されていた「ハッカー」という言葉。
なぜ、世間から犯罪者のような印象が持たれてしまったのでしょうか?
自分個人の考えではやはりマスメディアの影響ではないかと考えています。
テレビや新聞などで報道される事例で情報漏洩や不正アクセスなどが起こった際に「ハッカー」「ハッキング」という言葉を誤用したことが「ハッカー」という言葉に悪い印象を与えてしまったのではないのでしょうか?
本来、不正アクセスやサイバー攻撃などといったコンピュータを利用した犯罪行為・犯罪者は「クラッキング」「クラッカー」と総称することが正しいとされており、また推奨されていました。
しかし、英語圏では「クラック」という意味より「ハック」という意味のほうが言葉の意味として広義に利用できる為、「ハッカー」という言葉が使われ続けてしまっています。
「ハッカー」の類語
「ハッカー」という言葉には多くの類語が存在しています。
「ハッカー」「クラッカー」「アタッカー」「スクリプトキディ」「ホワイトハッカー」「ブラックハッカー」・・・
上記でもお話ししている通り
「ハッカー」・・・プログラミングの達人。決して犯罪者ではない。
「クラッカー」・・・不正アクセスやサイバー犯罪などを行う人間。犯罪者であり、悪意を持ったハッカー。
です。ではそれ以外の類語・種類を見ていきましょう。
「アタッカー」・・・情報の搾取ではなく、システム等の破壊工作を主に行うクラッカー。「クラッカー」の一歩手前のようなもの。
「スクリプトキディ」・・・不正アクセスをする際他のクラッカーやアタッカーの真似事を行う人。ほとんど初心者。
「ホワイトハッカー」・・・善意を持って企業などを攻撃から守るハッカー。
「ブラックハッカー」・・・「クラッカー」の別称。悪意を持って企業を攻撃するハッカー。
これら以外にも多くの類語が存在しています。
最近では、「ホワイトハッカー」「ブラックハッカー」という言葉もマスメディアでは大きく取り上げられているように思います。
これからは「ホワイトハッカー」「ブラックハッカー」という呼び方が定着するでしょう。
まとめ
・ハッカーは世間から良くない印象を持たれがち。
・ハッカーは優れたプログラマに贈られる言葉。
・サイバー犯罪を行う人間は本来クラッカーと呼ばれる。
・現在は「ホワイトハッカー」「ブラックハッカー」という呼び方で呼ばれることが多い。
以上、「ハッカー」についてお話していきました。
今後は「ホワイトハッカー」が実際どんな仕事している人間なのかやどうすればなれるのかなどをお話していきたいと思います。
ダークサイドに落ちず正義の心で技術を高めましょう。
『フォースと共にあれ』