現役ホワイトハッカーが選ぶ、組織において導入すべきセキュリティ対策ツール【2025年版】

なぜ今、セキュリティ対策ツールが必要なのか?

サイバー攻撃の脅威は、今や大企業だけの問題ではありません。中小企業、医療機関、地方自治体といった組織も標的になる時代です。攻撃者はセキュリティが甘い組織を狙い、情報漏えいや業務停止といった深刻な被害をもたらします。

企業の信頼や継続的な事業運営を守るには、技術者のスキルや教育だけでは限界があります。現場で確実に機能する”道具”、つまりセキュリティ対策ツールの導入が不可欠です。本記事では、現役ホワイトハッカーの視点で「本当に役立つセキュリティ製品」をご紹介します。

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導入前に確認しておくべき3つのポイント

1.自社のIT資産を洗い出す

  • 社内のPC、サーバ、ネットワーク機器

  • クラウドサービスやモバイル端末

現状把握が対策の第一歩です。

※詳しくこちらから
現役ハッカーが教える情報セキュリティ入門 第3回~情報資産とは? 情報資産の洗い出しから分類・管理の仕方を解説~

2.脅威を想定する

  • 外部からの侵入(ウイルス、ランサムウェア)

  • 内部不正(情報持ち出し、設定ミス)

「何が起きると業務が止まるか?」を明確しておきましょう。

3.ツールの導入・運用体制を整える

  • 導入後の設定や更新管理が可能か?

  • 専任者が不在なら外部委託も検討

株式会社クロイツによるホワイトハッカーの情報セキュリティ支援サービス

ホワイトハッカーが選ぶセキュリティ対策ツール一覧

以下に紹介するのは、Amazonなどで購入可能かつ信頼性・導入しやすさ・効果の観点で厳選した製品です。

1. Yubikey 5 NFC(物理2要素認証キー)

2要素認証・多要素認証・パスワードレスを実現する認証デバイス
YubiKey 5 NFCは、2要素認証、多要素認証、パスワードレスを実現し、なりすましやフィッシングによる不正アクセスからアカウントを保護します。軽量でコンパクトなので取り扱いやすく、タッチまたはかざすだけの簡単操作で認証を強化できます。 1本のYubiKeyで、複数のデバイス、複数のサービスのアカウント認証にご利用いただけます。

  • カテゴリ:2FAセキュリティキー

  • 価格:7,000〜9,000円

  • 対応サービス:Google、Microsoft、AWS、GitHubなど

導入メリット

  • パスワード流出リスクを物理的に防止

  • フィッシング攻撃に強い

  • セットアップが簡単(特にNFC対応スマホと好相性)

  • 持ち運びも便利でUSB-A/B/Cタイプ

導入デメリット

  • 紛失時の再発行手続きが面倒

  • 一部の古いサービスには非対応

  • 利用者が複数端末で使うには慣れが必要

AmazonでYubikey製品を確認する

2. ESET PROTECT Advanced(法人向けエンドポイント保護ソフト)

  • カテゴリ:アンチウイルス+EDR(監視と対処)

  • 価格:年額 約9,000円/1ライセンス〜

導入メリット

  • 高精度なマルウェア検出と軽快な動作

  • ランサムウェアやゼロデイ攻撃にも対応

  • クラウド経由で一元管理可能

  • ユーザー数に応じて柔軟なプラン選択可

導入デメリット

  • 高度な機能は使いこなすまでに学習が必要

  • 他社製品との併用では競合が発生する場合あり

  • オフライン環境では一部機能制限

→→AmazonでESTE製品を確認する

 

3.Cisco Small Business(VPNルーター)

  • カテゴリ:中小企業向けVPNルーター

  • 価格:約30,000円~

導入メリット

  • 安定性・セキュリティ共に業界トップクラス

  • OpenVPNやL2TP/IPSecなど主要プロトコル対応

  • 管理画面が直感的で設定しやすい

  • サポート体制が充実しており導入後も安心

導入デメリット

  • 導入・設定にはある程度のネットワーク知識が必要

  • 小規模事業者には価格がやや高め

  • 通信量が多いと処理性能に限界あり

→→AmazonでCisco VPNルーターを確認する

 

4. Synology NAS(バックアップ&ファイル共有)

  • カテゴリ:ファイルサーバ/バックアップ装置

  • 価格:30,000〜80,000円(HDD別売)

導入メリット

  • 自動バックアップでランサムウェア対策

  • ファイル共有/社内サーバとしても活用可能

  • 管理画面がGUIで使いやすい

  • クラウド連携(Google Drive、Dropbox)も可

導入デメリット

  • 設置スペース・電源の確保が必要

  • 定期的なメンテナンス(HDD状態確認)が必要

  • インターネット公開設定には注意(不正アクセス対策)

→→AmazonでSynology NASを確認する

 

ツールだけでは守れない。最後に必要なのは「人」と「運用」

いくら優れたツールを導入しても、以下のような運用の穴があると意味がありません。

  • パスワードの使い回し

  • 初期設定のまま運用

  • 社員の不用意なクリック

  • OSやソフトウェアのアップデート未実施

セキュリティ対策とは、「ツール × 仕組み × 教育」の掛け算で初めて成立します。ツールはあくまで武器であり、それを使いこなす“人と運用”こそが防御の要なのです。

おわりに:まずはできるところから。今すぐ行動を

本記事で紹介した製品は、どれもAmazon等で入手でき、比較的導入しやすいものばかりです。

  • 自社のセキュリティを見直すきっかけに

  • 新年度のIT投資の参考に

  • 自治体や医療法人、NPO法人など予算に限りのある組織にも

現役ホワイトハッカーとしての経験から言えるのは、“何もしないこと”が最大のリスクだということです。

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弊社では、企業規模・業種に応じたセキュリティ製品の選定から運用まで一貫した支援を行っています。製品選びに悩んだら、まずはお気軽にご相談ください。

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