【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第5話「初フライト!?」
パソコンを使う人のありそうでなさそうなお話や、
とあるIT企業に務める彼女たちは日々楽しく真面目に業務に励んでいます。その中で、起こったハプニングや困った事などを活動日誌を通して覗き見していきましょう。
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ドローンがどろ~ん!?
つい最近、ドローンを買いました。近くの公園で試しに飛ばしてみたところ、風に飛ばされてどこかに行ってしまいました…
その後別の機種を購入し色んな所で飛ばしてみました。
ドローンって飛ばすのが難しいイメージがあるのですが、操作のほとんどがボタン一つで可能になっており、旋回の方向を間違えなければかなり簡単に飛ばすことが可能です。
反面、重量が軽いものが多く風が強いと風に流されてしまい、突風で落下したり、うまく旋回できないなどのケースで破損、紛失してしまうことも多いようです。
たんれ~が無くしたドローンはいったいどこの山に行ってしまったのでしょうか?
航空法では200g未満のドローンは規制されている箇所を除き、ほとんどの場所で飛ばせていたのですが、今後100g未満に変更になるそうで…。
最近のドローンは軽いモデルでもカメラが高性能であったり、GPS機能がついていてボタン一つで帰還させることが可能であったり、飛ばすルートをスマホの地図画面からタップして決めたりなど、多機能のものが多くなっております。
皆さんもドローンを飛ばすときは危ないことをしないよう楽しく飛ばしましょうね。
ドローンにも関係してくる航空法とは??
航空法という法律を知っていますか?
空港などで機内の持ち込みに関する制限を見たことあると思いますがあれら全ては航空法で規定されてる事例になります。他にも、機内では機長の命令には従いましょう。や、電波の発生する機器の制限などもすべて航空法に規定されています。
つまりは、飛行機に関する法律になります。
しかし、この航空法、実はドローンにも関係してきます。
免許の有無や飛行高度・重量などに関する規定がなされています。
無人航空機の飛行ルールの対象となる機体
平成27年の航空法の改正ににより無人航空機に関する飛行ルールが定められました。その飛行ルールの対象の機体として「飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(200g未満の重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)のものを除く)」とされています。ドローンやラジコン機、農薬散布用ヘリコプターなどが該当します。
つまり、200g以下のドローンに関しては航空法は適応されません。200g以下のドローンに関しては法律上無人航空機に該当されず、「模型航空機」という分類に該当されます。模型航空機は無人航空機の飛行に関するルールは適用されず、空港周辺や一定の高度以上の飛行について国土交通大臣の許可等を必要とする規定(第 99 条の2)のみが適用されます。
無人航空機の飛行に許可が必要な範囲
上記の「A」~「D」の空域の様に、航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれのある空域や、落下した場合に地上の人などに危害を及ぼすおそれが高い空域において、無人航空機を飛行させる場合には、あらかじめ、国土交通大臣の許可を受ける必要があります。
※令和2年6月4日に小型無人機等飛行禁止法の改正に伴い国土交通大臣が指定する空港の周辺地域(空港の敷地・区域やその周辺概ね300mの地域)の上空において、重さや大きさにかかわらず、小型無人機等を飛行させることが禁止されることとなりました。
指定された空港周辺地域の上空で小型無人機等を飛行させる場合は、空港管理者の同意や都道府県公安委員会等への事前通報が必要となります。
違反して飛行した場合には、警察官等による機器の退去命令や、飛行の妨害等の措置の対象となる場合があり、また、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる場合があります。
無人航空機の飛行のルール
- アルコールまたは薬物の影響下で飛行させないこと
- 飛行前の確認を行うこと
- 航空機または他の無人航空機との衝突を予防するように飛行すること
- 他人に迷惑を及ばすような方法で飛行させないこと
- 日中に飛行させること
- 目視(直接肉眼で)範囲内で無人航空機とその周辺を常時監視して飛行させること
- 人(第三者)または物件との間に30m以上の距離を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
- 爆発物などの危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
※令和元年9月18日付けで(1)~(4)のルールが追加されました。
【遵守事項となる飛行ルール】
【承認が必要な飛行】
今後のドローンに対する国の考えと制度化について
令和3年3月9日の政府閣議によってドローンの操縦ライセンスや機体の安全性を保障する認証制度の創設などを柱にした航空法改正案が決定しました。2022年を目途に第三者上空での補助者なしの目視外飛行いわゆる「レベル4」飛行の解禁を行いドローンの活用の幅を拡大させることを目的にしています。
政府は改正案を2021年国会に提出することを目指しています。
【機体認証】
- 国が機体の安全性を認証する制度(機体認証)を創設
- 型式認証を受けた型式の無人航空機について、機体認証の手続きを簡素化
- 使用者に対する機体の整備を義務づけ、安全基準に適合しない場合には国から整備命令
- 設計不具合時における製造者から国への報告義務
- 国の登録を受けた民間検査機関による検査事務の実施を可能とする
【操縦ライセンス】
- 国が試験(学科及び実地)を実施し、操縦者の技能証明を行う制度を創設
- 一等資格(第三者上空飛行に対応)及び二等資格に区分し、機体の種類(固定翼、回転翼等)や飛行方法(目視外飛行、夜間飛行等)に応じて限定を付す
- 国の指定を受けた民間試験期間による試験事務の実施を可能にする
- 国の登録を受けた民間講習機関が実施する講習を修了した場合は試験の一部または全部を免除
【運航管理のルール】
- 第三者上空飛行の運行管理の方法等は個別に確認
- これまで許可・承認の条件としていた運行管理のルール(補助者の配置による飛行経路下の人の立入管理等)を法令等で明確化
- 無人航空機を飛行させる物に対する①飛行計画の通報、②飛行日誌の記録、③事故発生時の国への報告、を義務化
【所有者の把握】(令和2年改正済)
- 無人飛行機の所有者・使用者の登録制度の創設
- 所有者の氏名・住所、機体の情報(型式、製造番号)を登録、機体への登録情報の表示を義務化
- 安全上問題のある機体の登録拒否、更新登録
※本改正案の施行に合わせて登録・許可承認の対象となる無人航空機の範囲を100g(現行200g)以上に拡大
・関連資料・情報
国土交通省 「無人航空機のレベル4の実現のための新たな制度の方向性について」
国土交通省 航空法等の一部を改正する法律案を閣議決定 ~航空ネットワークの確保と航空保安対策、ドローンの更なる利活用を推進!~
航空法以外のドローンに関連する規制
- 小型無人機等飛行禁止法(国の重要施設や原子力発電所周辺での飛行禁止)
- 電波法(並行輸入した技適マークのない機体等の使用禁止)
- 道路交通法(公道上の飛行は警察庁の許可が必要)
- 米軍/自衛隊施設周辺では飛行禁止(米軍・自衛隊施設の上空や周辺の飛行は重大事故に繋がる恐れあり)
- 各自治体の条例(公園や観光施設等は管理する自治体によっては飛行禁止)
- プライバシー権・肖像権・個人情報保護法(総務省のガイドラインを参照)
上記の法令・条令・規制に関しては航空法とは別ものであるためドローン本体の重量が200g以下で合っても規制の対象となります。
おすすめのドローンの紹介
ドローンは多くのメーカーから多くの機体が発売されています。
多く存在するドローンの中からおすすめのドローンを紹介したいと思います。
DJI Mini 2
1点目はDJIのMini2です。
重さは199gです。現行の航空法には引っかからない機体重量になっています。しかしながら風速8.0~10.7m/sに耐える事が出来る機体です。
バッテリーは最大18分となっています。また高度は3000mmまで行ける設計になっています。
動画・画像撮影環境も非常に良いです。4K対応カメラに3軸ジンバル(手ブレ補正をかけてくれる機材)を搭載しているためどれだけ乱暴な操縦を行っても滑らかな動画・画像を撮影することが出来ます。
価格はビックカメラの通販サイトで59400円(税込み)となっています。
※ビックカメラ通販サイト【ドローン】DJI Mini 2 (JP) MI2CP1 (外部サイトに移動します。)
※DJI Mini2 公式サイト (外部サイトに移動します。)
Ryze Tello
2点目はRYZEのTellです。
重さは80gになっています。現行の航空法そして今後の航空法にも引っかからない機体重量になっています。本体サイズも非常に小さく9.2 x 9.8 x 4.1 cmとなっています。
操縦はスマートフォンのみで行うことが出来ます。簡単にドローンを体験するができる機体になっています。
バッテリーは最大13分となっています。
価格はAmazonでの販売価格が12900円(税込み)になっています。
※Amazon 販売ページ (外部サイトに移動します。)
※RYZE 公式サイト (外部サイトに移動します。)
4D-V4
3点目は4D-V4です。
重さは124gとなっています。非常にコンパクトなドローンになっています。
また、操縦も非常に簡単でありワンタッチでドローンがリモコンのある場所に戻ってくるような機能も付いています。
バッテリーは15~18分になっています。
価格はAmazonの販売価格で5999円(税込み)になっています。非常に手を出しやすい価格になっています。
※Amazon 販売ページ (外部サイトに移動します。)
Holy Stone HS165
最後はHoly StoneのHS165です。
重さは170gとなっています。こちらも現行の航空法に引っかからない機体重量になっています。
最大操作距離は300~400m前後になります。
バッテリーは15分です。また、初めから予備バッテリーがある為最大で30分は使用することが可能になります。
価格はAmazonの販売価格で11242円(税込み)になっています。公式サイトの販売価格16489円(税込み)になっています。
※Amazon 販売ページ (外部サイトに移動します。)
※Holy Stone 公式サイト (外部サイトに移動します。)