【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第10話「つよつよパソコンを作る~メモリの選び方・規格編～」

パソコンを使う人のありそうでなさそうなお話や、ガジェットのお話を漫画で紹介させていただくコーナーです。

とあるIT企業に務める彼女たちは日々楽しく真面目に業務に励んでいます。その中で、起こったハプニングや困った事などを活動日誌を通して覗き見していきましょう。

【漫画で入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」各話一覧はこちら

メモリを選ぶ

はじめてパソコンパーツを買いに行って規格をよく見ずにメモリを買ってきて、いざつけようとしてつけれなかった人がいたそうです。（私です）

素人考えだと「メモリもHDDと一緒でいっぱいあれば後々困らないじゃないか」と思うんですが、メモリに関してはそんなに大容量のものを選ばなくても少なめのものでも快適に動くようにできています。

なんか補助的なパーツのイメージが強いですね。

メモリって規格以外にもノート用やデスクトップ用の専用のものがあるので、事前に確認しておかないといけない項目が多いんですが、一番取付や、増設が簡単なパーツでもあります。なので後で増設するのもそれほど難しくありません。

一般の組み立て済みのPCでも意外と簡単に増設できてスペックアップできるパーツなんです。

組み立てる自信はないけど今使っているPCをスペックアップしたい場合に試してみてはいかがでしょうか？

メモリの規格を知る

メモリにもほかのパソコンのパーツ同様に規格が定められています。デスクトップ用・ノートパソコン用そして年代によって様々な規格によって分けられています。

そのため自分が使用しているパソコンによって使用できるメモリが変わってきます。まずは自分のパソコンで使用できる規格をしっかり把握する必要があります。

形状の規格（ソケット規格）を知る

メモリには多くの規格があります。まず一つ目はメモリに形状の規格が存在します。

メモリのソケット規格にはDIMMとSO-DIMMの2種類あります。この2つの規格はあくまで形状の規格です。

DIMM規格は基本的にデスクトップ用に使用される規格になります。よほど特殊なマザーボードでない限りはこのDIMM規格を使用することが出来ます。

SO-DIMM規格はモバイルコンピュータ用の規格になっています。大きさがDIMM規格にメモリの約半分ほどの長さになっています。一般的にノートパソコンや一体型パソコンといった小型の端末に使用される規格になっています。

性能の規格を知る

まず一つ目の規格はDDR規格です。このDDR規格とはメモリのチップの規格になります。現在の主流はDDR４になります。

これまでDDR、DDR2、DDR3、DDR4の流れで登場しました。世代が上がるにつれ性能も良くなり、転送速度・消費電力といった性能が向上していきました。

また、世代に中でも種類が存在しています。例えばDDR4であればDDR4-2666、DDR4-2400、DDR4-2133などの種類があります。このDDR4の後に続く数字の意味はチップの最大動作周波数（１秒間にどれだけ読み書きできるか）を表した数字になります。つまりこの数字が大きい程性能が上がります。DDR4-2666では2666MHｚが最大動作周波数になります。

次の規格はPC規格です。このPC規格はモジュール規格と呼ばれるものです。現在の主流はPC4になります。このPC規格もDDR規格と同じでPC、PC２、PC3、PC4の流れで登場しています。

このPC規格にも世代の中で種類が存在しています。例えばPC４であればPC4-21333、PC4-19200、PC4-17000などの種類が存在しています。このPC4の後に続く数字の意味はメモリ基盤としてのデータ転送速度（１秒間にどれだけのデータを転送できるか）を表す数字になります。これも数字が大きくなればなるほど性能が上がります。PC4-21333であれば１秒間に21.3GBのデータを出来るという事になります。