【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第12話「つよつよパソコンを作る~マザーボードの選び方と規格~」
パソコンを使う人のありそうでなさそうなお話や、ガジェットのお話を漫画で紹介させていただくコーナーです。
とあるIT企業に務める彼女たちは日々楽しく真面目に業務に励んでいます。その中で、起こったハプニングや困った事などを活動日誌を通して覗き見していきましょう。
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マザーボードを選ぶ
マザーボードの規格と選び方
マザーボードも多くのメーカーが多くの種類を販売しています。
マザーボードにも規格が存在しています。主に2つに規格が存在しています。1つ目が基板のサイズの規格。2つ目がチップセットの規格になります。
基板の大きさはPCケースの大きさで選ぶ
マザーボードには大きさによる規格が存在しています。しかし、出しているメーカーによってサイズはマチマチであるためPCケースの大きさを基準に選ぶことをお勧めします。
基板サイズの規格はATX、microATX、mini-ATXの3種類が主に使用されています。標準サイズはATXが305×244mm、microATXが244×244mm、Mini-ITXが170×170mmです。基板が大きいほど端子や拡張スロットの数が多くなり、拡張性が高くなります。
しかし、標準サイズは必ずしも守られていません。大きい場合はPCケースに入らなくなってしまいますが、小さい場合はねじ穴さえ合っていれば取り付けられるためです。ATXで305×200mmなど小さめのマザーボードもあります。Mini-ITXはねじ穴が4個しかなく、基板の隅に配置されているため、全ての製品が同じサイズになります。
チップセットに合わせて選ぶ
現在のマザーボードはCPUのメーカーとチップセットの対応メーカーを合わせる必要があります。現在の主流のCPUメーカーはIntelとAMDです。
その為、CPUによって選ぶマザーボードが変わってきます。Intelのみに対応。AMDのみに対応。両方ともに対応。購入する際は必ず確認しておかなければいけない点です。
以前はCPUソケットが合っていればOKというのが定説でしたが、CPUがソケットと合っていても対応していないケースが増えたため、あまり参考にできません。
その他の選ぶ際に確認しておきたい点
大きさとチップセットの規格以外でマザーボードを選ぶ際に確認しておきたい点があります。
それは端子の種類と数です。
最大数は主にチップセットの仕様で決まりますが、チップセットが対応していてもマザーボードが端子を実装していないと使えません。背面のI/OパネルではUSB端子、映像出力端子、オーディオ端子などを確認しましょう。後から端子を増やすには拡張ボードが必要で、割高になりがちです。PCケース内の配線が難しくなる場合もあるため、きちんと確認しておきましょう。
基板上の端子はメモリスロット、拡張スロット、Serial ATA、M.2、前面USB用のピンヘッダーなどです。種類は多いですが、まずは組み立てる時点でどれを使うか、どれに余裕がほしいかを考えるとよいでしょう。
拡張スロットは使う機会が減っており、予定がないのであればたくさんある必要はありません。使用するPCケースに前面USB端子があまりないのであれば、マザーボードにたくさんあっても使えません。一方、メモリスロットは空きがないと後で容量を増やしたい時に追加ではなく交換する必要があり、増やす容量に対して割高になります。端子やスロットの数が多いほどマザーボードの価格も上がるので、組み立てる時点で使わないものは割り切ってしまうのも手です。
まとめ
マザーボードにも多くの選び方があります。
最初は対応しているCPUメーカーと大きさで選べばよいでしょう。
また、選ぶ際には何が必要で何が不要なのかを洗い出すことを行うと良いでしょう。マザーボード以外のパーツは最悪後から選び直すことが出来ますが、マザーボードを変更するとなるとすべてのパーツを選び直さねければいけない可能性が出てきてしまいます。
簡単そうに見えて以外に多くのことに気にして選ばなければいけないパーツかもしれません。