【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第13話「つよつよパソコンを作る~自作パソコンの組み立て方と注意点~」
パソコンを使う人のありそうでなさそうなお話や、ガジェットのお話を漫画で紹介させていただくコーナーです。
とあるIT企業に務める彼女たちは日々楽しく真面目に業務に励んでいます。その中で、起こったハプニングや困った事などを活動日誌を通して覗き見していきましょう。
【漫画で入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」各話一覧はこちら
パソコンを組み立てる
パーツを揃えても正しく組み立てないと完成しないのは当たり前ですね、CPUをマザーボードに取り付けようとしてうっかりピンを折ってしまったり(本当に気を付けよう!)。
全部取り付けられたと思ったら、ちゃんと配線がつながってなかったり(一番あるあるだと思います。)。
買ったパーツがちゃんとケースに入らなかったり(致命的ですね)せっかく揃えたパーツを無駄にしないようによく調べてから組み立てましょうね。
今からパソコンを組もうといている方々、パーツの買い忘れはありませんか?静電気対策はばっちりですか?CPUグリスの塗り忘れはしてませんか?SATAケーブル足りてますか?取り付けるところにSATAケーブル届きますか?ハンカチとティッシュは持ちましたか?ネクタイ曲がっていませんか(関係ない)。
最高のパソコンが手に入るまであと少しです。健闘を祈ります!!
※【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第6話「つよつよパソコンを作る」
自作パソコンの組み立ての手順と注意点
これまで、自作パソコンを作製するために必要なパーツのご紹介と選び方などをお話してきました。
今回はこれまでに用意してきたパーツを組み立て行きます。
組み立てる手順やその際の注意点を解説していきます。
組み立てる際に必要なものとしては
- プラスドライバー
- 静電気防止用手袋
- ハサミ
- カッター
あると便利なもの
- 結束バンド
- ラジオペンチ
- 絶縁テープ
必要に応じて
- CPUグリス
- マイナスドライバー
などを事前に用意しておくと組み立てる際に便利です。
※【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第7話「つよつよパソコンを作る~パーツ選定を始める~」
①マザーボードにCPUを取り付ける
まず初めにマザーボードにCPUを取り付ける作業を行います。
マザーボードの赤枠の部分がCPUを取り付けるCPUソケットになります。
CPUソケットの左側についているレバーを持ち上げることでCPUを取り付けることが可能になります。取り付けの際には向きがありますので注意しましょう。
また、強引に取り付けを行ってしまうとCPUのピンを折ってしまう原因になりますので優しく作業を行いましょう。
※【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第8話「つよつよパソコンを作る~CPU編~」
CPUクーラーを取り付ける
次にCPUクーラーの取り付けを行います。基本的にCPUクーラーはCPUに付属しています。
CPUの取り付けの方法はCPUの種類によって変わります。
スタンダードのタイプであればネジで固定するタイプになります。
今回購入したタイプは専用の金具で固定するタイプでした。
CPUクーラー取り付けの際の注意点はCPUと接する面に塗られているグリスです。グリスはCPUの冷却効率を上げてくれる溶剤になります。基本的はCPUクーラーに初めから塗られています。そのため、取り付けの際は手で触れないように注意しましょう。
また、グリスの量は少なすぎ・多すぎてもよくありません。適量にすることが大切です。(少なすぎると効率よく冷却ができません。多すぎると周りのパーツ・マザーボード本体に付着してしまい、故障の原因になってしまいます。)
メモリの取り付け
次にマザーボードにメモリを取り付けていきます。
緑の枠の部分がメモリの取り付け位置になります。
メモリ取り付けの際にも向きがありますので優しく取り付け作業を行いましょう。
メモリ取り付けの際、赤枠部分にツメがあります。このツメを倒し取り付けを行いツメが”カチッ”となるまで差し込みましょう。
音がならない場合は正しく取り付けができていないので向きなどを確認して付け直しましょう。強引に取り付けてはいけません。
※【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第10話「つよつよパソコンを作る~メモリの選び方・規格編~」
マザーボードをPCケースに取り付ける
次にマザーボードをPCケースに取り付けていきます。
PCケースへの取り付けの際はバックパネルのツメが端子内に入り込まないように取り付けましょう。
バックパネルのツメが端子内に入り込んでいないことを確認したらPCケースとマザーボードをネジを使用して固定していきましょう。
この際、ネジの取り付けは対角線になるように固定していくことをお勧めします。
※【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第12話「つよつよパソコンを作る~マザーボードの選び方と規格~」
PCケースに電源ユニットを取り付ける
次にPCケースに電源ユニットを取り付けていきます。
基本的にはPCケースによって取り付けの位置が固定されています。(背面の上部もしくは下部になります。)取り付け位置が下部にある場合で底面に排気用のスリットが空いていればファンを下向きに取り付けます。スリットがない場合はファンを上向きに取り付けましょう。
取り付け自体は電源ユニットに付属しているネジを用いて取り付けを行うことができます。
PCケースにSSD及び光学ドライブを取り付ける。
光学ドライブの取り付け位置はPCケースによって変わります。
基本的には前面の上部が光学ドライブの取り付け位置になります。PCケース購入時はフロントパネルが取り付けられているため分かりにくくなっています。
フロントパネルはケース内部から押すと簡単に外すことができます。
フロントパなるを外し前面から光学ドライブを入れるとうまく入ります。
その後ケース内部にネジで固定する必要があります。
また、SSDの光学ドライブの取り付け位置に近い場所に位置することが多いです。
配線を接続する
次に行う作業は各配線をマザーボードに取り付ける作業になります。
マザーボードに接続が必要な配線は電源ユニットからの配線、光学ドライブからの配線、SSDからの配線、PCケースからの配線になります。
配線の接続は細かくケーブル・接続場所が決められています。
配線方法・接続先はマザーボードに同封されているマニュアルを読み取り付けることが重要になります。
配線の接続先はマザーボードにも印字がされているのでこれの印字も参考にすると接続を間違わずにくくなるでしょう。
グラフィックボードを取り付ける
最後にグラフィックボードをマザーボードに取り付けます。
黄色の枠の部分がマザーボードの取り付け位置になります。
二か所ありますがどちらにつけても構いません。
取り付けはメモリの取り付けと同じような方法になります。向きがありますので気を付けて取り付けましょう。
マザーボードに取り付けができたらPCケースにネジで固定しましょう。
マザーボードをPCケースに取り付けた際と同様にツメが端子内に入り込まないように注意が必要です。
また、マザーボードのタイプによっては電源供給が必要になるため電源ユニットとの接続を行いましょう。
※【漫画でIT入門】「とあるIT企業の社員活動日誌」第11話「つよつよパソコンを作る~グラフィックボードとは?役割や性能・選び方」
組み立て完了
これですべての取り付けが完了しました。
最後にPCケース内の空気の流れをよくするためと配線が絡まないようにするために結束バンドを使用してケーブルをまとめましょう。
空気の流れをよくすることでパソコンの故障の原因である熱排気の効率化を図ることができます。
配線を結束バンド等でまとめてPCケースを閉じてパソコンの組み立ては完了になります。
お疲れさまでした!!
電源ケーブルを差し問題なく起動することを確認してください。不具合や”ブー・ブー”といった警告音が鳴る場合は配線等に問題があるため確認してください。
問題がなければOSのセットアップ作業を行い、快適なパソコン生活を満喫してください!!